〜生き物から学ぶ〜
コウモリの声“超音波”を分析して音の物理を学ぼう!
日立財団では、女子中高生の理系への進路選択を応援する体験型・参加型イベントを毎年夏休みに開催しています。
今回は、コウモリの超音波を研究されている、同志社大学 飛龍志津子先生の研究室で、女子中・高生を対象に、コウモリの声“超音波” を計測・分析し、動物が持つ音の能力を楽しく学ぶワークショップを開催します。
コウモリたちはなぜ、明かりがない暗闇の中でぶつからずに飛べるのでしょうか?
コウモリは“超音波”を使って周囲の状況を知覚する、反響定位(エコーロケーション)の能力を持っています。この能力は、コウモリのほかにイルカやクジラなども持っているもので、自動運転やロボットのセンサーなど、私たちの身近な技術に役立つ原理がたくさん詰まっています。
そこでこのワークショップでは、実際に暗闇を飛び回るコウモリの様子を観察し、そこで計測した彼らの声“超音波” を、コンピューターを使って分析します。また当日は、飛龍先生のほか、研究室の学生の先輩たちも講師を務めてくれます。実験をしながら、勉強や大学での生活、研究室の話など、先輩たちからいろんなお話を聞いてみませんか?
※学内には駐車場があります。(予約はできません。)
※会場(医心館)までの詳しいアクセスは、お申込み後、参加者の方へ別途ご案内します。
13:00〜13:30 オリエンテーション
13:30〜14:30 実験1or2(各6名のグループ)
14:30〜15:00 お菓子タイム(休憩&研究室の先輩からの声)
15:00〜16:00 実験2or1(各6名のグループ)
16:00〜16:30 まとめ・解散
※実験1:コウモリ飛行実験
※実験2:コウモリのお話(飛龍先生)+コウモリの能力を真似たロボットのデモ走行
飛龍志津子先生(同志社大学 生命医科学部 教授)プロフィール
同志社女子中学・高等学校卒業
同志社大学大学院工学研究科修了後、日本アイ・ビー・エム株式会社に入社
2003年同志社大学大学院工学研究科 博士後期過程に入学後コウモリの生物ソナーに関する研究を始める。
博士(工学)。2013年文部科学大臣表彰若手科学者賞、2018年日本学術振興会賞
2014年—2018年JST さきがけ「社会 と調和した情報基盤技術の構築」研究員
専門は生物音響工学。コウモリの生態学から工学応用に関する研究を行っている。