2026年8月24日〜28日、日立財団はベトナムのハノイ工科大学、トンデュックタン大学、ホーチミン市工科大学を訪問しました。各大学では、大学関係者の皆さまから長年の支援に対する謝意が寄せられ、今後のアワードを通じた継続的な研究支援について意見交換を行うとともに、「日立財団アジアイノベーションアワード」受賞者や「日立スカラーシップ」卒業生の皆さまと交流を深めました。

ハノイ工科大学での記念撮影

トンデュックタン大学との面談

ホーチミン市工科大学での記念撮影
今回の訪問では、多くのアワード受賞者とお会いし、受賞後の研究活動についてお話を伺いました。受賞者の皆さんは、それぞれの専門分野で研究を発展させながら、社会課題の解決に向けた挑戦を続けています。
ハノイ工科大学では、2020年度最優秀賞受賞者のDr. Tan Minh Nguyenが、持続可能な食料システムの実現に向けた食品加工技術の研究を継続していることを紹介してくださいました。また、2023年度奨励賞受賞者のDr. Minh Thuy Leからは、エネルギーハーベスティングやスマートセンサー技術に関する研究の進展について伺いました。さらに、2021年度優秀賞受賞者のDr. Thang Minh Leは、環境負荷の低減をめざした触媒技術や水処理技術の研究に取り組んでおり、研究室訪問では最新の研究活動について紹介いただきました。

Dr. Tan Minh Nguyenによるご報告

Dr. Minh Thuy Leによるご報告

Dr. Thang Minh Leの研究室訪問
トンデュックタン大学では、2025年度に奨励賞を受賞されたDr. Viet Quoc Leとお会いしました。同氏からは、アワード受賞後に新たな研究助成に採択されたとの嬉しい報告があり、受賞が研究活動のさらなる発展につながったことへの感謝の言葉をいただきました。アワードが研究のさらなる発展を支えていることを伺い、私たちにとっても大変励みになりました。
また、自動化・制御工学や土木工学分野の研究室も訪問し、同大学の研究活動や設備について紹介いただきました。

Dr. Viet Quoc Leの研究室訪問
ホーチミン市工科大学では、2022年度優秀賞受賞者のDr. Thanh Xuan Buiによる持続可能な排水処理技術や、2025年度優秀賞受賞者のDr. Trang HoangによるAIと量子計算を活用した半導体設計研究についてご説明いただきました。いずれも環境や先端技術分野の社会課題解決に貢献する研究であり、受賞後も着実に発展を続けていることが印象的でした。

Dr. Thanh Xuan Buiの研究室訪問

Dr. Trang Hoangの研究室訪問
ハノイ工科大学とホーチミン市工科大学では、スカラーシップ卒業生の皆さまとの交流会も開催しました。現在も大学や企業などそれぞれの分野の第一線で活躍されており、交流会ではプログラム参加当時の思い出や現在の研究活動、近況などについて語り合い、和やかな雰囲気の中で親交を深めました。
スカラーシップ卒業生でもあり、2023年度のアワード奨励賞受賞者でもあるハノイ工科大学のDr. Minh Thuy Leからは、日立スカラーシップをきっかけに日本の研究者との交流が広がり、今も多くの共同研究やプロジェクトに取り組んでいるとのお話を伺いました。スカラーシップを通じて築かれたつながりが、現在も新たな研究活動へと発展していることを大変心強く感じました。
今回参加いただいたスカラーシップ卒業生の方々からひとことメッセージをいただいていますので、ぜひご覧ください。


今回の訪問では、アワード受賞者やスカラーシップ卒業生の皆さまが、それぞれの分野で活躍されている姿に触れることができました。日立財団は今後も、スカラーズコミュニティを通じて皆さまの近況や活躍を紹介し、つながりを育む場づくりに取り組んでまいります。