みちのり

日立財団50年のストーリー

日立製作所の財団活動がスタートして
2017(平成29)年で50年を迎えました。
この50年の間、社会課題を解決するため、
活動の分野ごとに6つの財団が誕生しました。
その後、名称変更・合併をへて現在の日立財団となりました。
それぞれの財団活動がどのようなこころざしではじまったのか。
社会の中でどのような足跡を残し、実を結んでいったのか。
日立財団のみちのりを振り返ります。

こちらもご参照ください:日立財団紹介ムービー
「The History and The Future」(歩みと未来)

https://www.hitachi-zaidan.org/reference-room/50th/index.html

日立の祖は、社会貢献の祖でもある。

日立製作所 創業者 小平 浪平
広く世の中のために

1910(明治43)年、日立製作所を創業した小平浪平の心の底を流れていたものは、
企業活動を通じて社会に奉仕するこころざしでありました。
この創業の理念は脈々と生き続け、永い歴史の流れの中で練り上げられ、
日立製作所を受け継ぐ人々のなかに確固とした精神として根付いていきました。
第二次世界大戦での敗北の後、焦土の中から復興へと
雄々しく立ち上がった「日立人」の心を支えたものはこの創業の精神だったのです。

小平浪平が示した「広く世の中のために貢献する」というこころざしは
第2代社長倉田主税の経営理念となり、事業を通じての社会貢献はもとより
社会奉仕にも力を尽くすことに日立をあげて邁進しました。
そしてその思いは第3代社長駒井健一郎や、
倉田主税とともに戦後の日立製作所を支え続けた副社長の竹内亀次郎に受け継がれ、
日立財団の原点を形づくることとなったのです。
その後に続く日立の歴代のトップはこの日立精神を継承し、
半世紀の成果をここに示してきたのです。